アクアリウムをはじめて、サテライトという単語を聞いたことはないでしょうか?
当たり前のように言葉が飛び交っていますが、イマイチ何かわからない。
グレードアップパーツもあるが何が違うのかわからない。
ここでは、スドーのサテライトについてメリット・デメリット、サテライトの種類、設置に必要な道具を紹介していきます。
サテライトの特徴
スドーの「サテライト」は水槽の外に掛けるため、水槽内を圧迫することなく設置できます。
エアーで空気と一緒に水槽内の水をサテライトに送り込みます。
【サテライトの主な用途】
・グッピーなどの卵胎生の産卵
・稚魚の飼育
・購入したばかり観賞魚の水合わせ
・人工飼料を食べない魚の餌付け
・ベタなどの単独飼育が必要な観賞魚の飼育
主に産卵や稚魚の飼育用として使われることが多いです。
他にも購入したばかりの観賞魚の水合わせや、人工飼料の餌付けにも使えます。
アクアショップでは、活きイトメや冷凍アカムシなどの生餌を与えられている観賞魚もおり、人工飼料をすぐに食べてくれない個体もいます。
また、ベタなどの単独飼育が推奨されている観賞魚の飼育にも使えます。
【メリット】
・水槽の水を循環させるため、サテライト用のフィルター、ヒーターが不要
・サテライトの分だけ水量が増える
・水槽の外に取り付けるので水槽内を圧迫しない
・エアーで水を押し上げるため、酸素も供給できる
・サテライトに入れている生体を観察しやすい
【デメリット】
・水の供給量はそれほど多くない
・水槽内に比べて水温が下がる
・エアーの音がうるさい
・観賞魚が脱走する
サテライトの最大のメリットは、本水槽でフィルターやヒーターを使用していれば、その水がサテライトにも循環されるのでサテライト用のフィルターやヒーターが不要となります。
ただし、エアーで水を送り出しているので本水槽に比べて水温が下がります。
環境により差異はあると思いますが、自宅の水槽では約1℃ほど下がりました。
また、サテライトに入れていた観賞魚が脱走する場合もあるので、組み合わせの悪い観賞魚がいる場合は気を付けてください。
購入したばかりのベタ(生後3ヵ月)は脱走しやすいので、注意してください。
サテライトの種類
名称 | サイズ | 水量 |
サテライトS | 幅9.5cm×奥行き12.5cm×高さ12cm | 0.7ℓ |
サテライトM | 幅16.5cm×奥行き12.5cm×高さ12cm | 1.2ℓ |
サテライトL | 幅26cm×奥行き14cm×高さ12cm | 2.0ℓ |
サテライト・スリムS | 幅13cm×奥行き6cm×高さ12cm | 0.6ℓ |
サテライト・スリムM | 幅21cm×奥行き6cm×高さ12cm | 1.0ℓ |
サテライトは5種類の商品が出ています。
基本的な構造は同じですが、大きさや付属品が異なります。
大まかにサテライトS,MとサテライトL、サテライト・スリムS,Mの3つに分かれます。
サテライトS,M
サテライトS,Mは下に設置する「セパレーター」がついてます。
これは主に、グッピーの産卵に使用するもので、生まれた稚魚がセパレーターの下側に行くことで親グッピーに食べられることを防ぐ効果があります。
ただし、稚魚はセパレーターの隙間をすり抜けら得るので、セパレーターより上にいる稚魚は親グッピーに食べられてしまう可能性があるので、産卵が終わった親グッピーは早めに移動させてください。
サテライトL
個人的に一番おすすめなのがサテライトLです。
幅26cm×奥行き14cm×高さ12cmとかなり大きく、最大3箇所に区切ることができるセパレーターが2枚付いてきます。
サテライトS,Mとは違い縦にセパレーターを設置することができるので、ベタなどの単独飼育推奨の観賞魚をサテライトLだけで分けて飼育できます。
セパレーターは2枚ついており、2区画または3区画に区切ることができます。
ただし、セパレーターの隙間はグッピーの稚魚などはすり抜けてしまいますのでご注意ください。
更に、サテライトLにのみ上蓋を固定するストッパーがついてます。
ストッパーで上蓋を固定することで、観賞魚が跳ねて上蓋を外してしまう事故が起きなくなります。
サテライト・スリムS,M
奥行き6cmしかないので、個人的には観賞魚の飼育には向かないと思っています。
サテライトグレードアップセット2も一緒に付属されています。
セパレーターはサテライトLのような縦に設置するタイプですが、メッシュ状になっているのでグッピーの稚魚もセパレーターを行き来することができません。
体格差ができてしまった稚魚を分けて飼育するのは良いかも知れません。
サテライトのグレードアップセット
グレードアップセット
エアチューブの差し込み口をグレードアップセットに取り換えることで、エアーが噴きあがる音がかなり軽減されます。
エサー音がうるさいと感じる人はこれを付ければ、解消されるかも知れません。
ただし、エアーの排出量を適切にすればグレードアップセットを使用しなくても、音を軽減させることができます。
※後述の「サテライトのエアー音対策」を参照ください。
グレードアップセット2
サテライトの水を排出するところに設置するパーツです。
サテライトは水を排出する場所は目の粗い仕切りしか付いていないので、稚魚は一緒に流されてしまいます。
グレードアップセット2はメッシュ状になっているので、稚魚が流されなくなります。
ただし、メッシュにゴミなどが溜まっていくと、メッシュから水が流れなくなり水位が上がり、淵から水が流れ出すと稚魚も一緒に流されてしまいます。
歯ブラシなどで定期的にメッシュを掃除してください。
サテライトの設置に必要なモノ
・エアーポンプ(必須)
・エアチューブ
・一方コック
・逆流防止弁
サテライトを使用するのには他にも必要が道具があります。
アクアリウムをやっている人なら基本的に持っているものですが、ない場合は購入する必要があります。
サテライトにもエアチューブや空気調整用コックも付属されているので、エアーポンプだけあれば使用できすが、エアチューブの長さが足りなくなる場合が多いです。
エアーポンプ
エアーポンプは空気を送り込む装置です。
水作の水心は音も小さく、空気の排出量も多いのでオススメです。
水槽セットに付属しているエアーポンプは音がうるさいのも多いので、音がうるさいと感じている人は水心に変えてみても良いと思います。
エアチューブ
付属しているエアチューブは短いので、長さが足りない場合があります。
また、長期間使用しているとエアチューブが固くなり、空気の流れが悪くなります。
そのため、定期的に新しいエアチューブと交換してください。
一方コック
エアチューブとエアチューブの間に設置することで、空気の量を調整できます。
サテライトのエアー音がうるさい場合は、空気を送り過ぎていることが主な原因です。
サテライトにも空気調整用のコックが付いていますが、調整ネジ部分から空気が漏れてしまいます。
二又分岐、三又分岐もあるので、これを使用すれば1個のエアーポンプで複数のサテライトやエアーストーンに空気を送ることも可能です。
逆流防止弁
エアチューブとエアチューブの間に設置することで、エアーポンプを停止した際に水が逆流することを防ぎます。
エアーポンプを水面より低い位置に設置していると、サイフォンの原理で水が逆流してしまいます。
エアーポンプに水が入ると故障してしまう他にも、水が周りに漏れて漏電の可能性もあるので可能であれば付けておきましょう。
サテライトのエアー音対策
サテライトのエアー音がうるさい原因は、空気を送る量が多すぎる場合がほとんどです。
吐出量は毎分1L以下を推奨されています。
水心SSPP-3Sの場合は、毎分約2.5L排出されるのでエアー量が強すぎます。
この場合は、一方コック(三又分岐など)を使用して空気の排出量を抑えてあげることで音をかなり軽減できます。
それでも気になる場合は「グレードアップセット」を付ければ、更に音を小さくすることができます。
しばらく使っているとエアーの量が落ち、水が供給されなくなる場合がありますが、エアーチューブの設置部分にゴミが詰まっている場合が多いです。
楊枝などで、ゴミを取り除いてあげることでエアーの供給量が復活します。
サテライトから脱走する魚達!!
本水槽と分けて観賞魚を飼育できるのが魅力のサテライトです。
ただ、上蓋をきちんと閉めても微妙な隙間が空いており、そこから魚が脱走してしまう場合があります。
基本的には水の排出口から脱走しますが、水槽にせっちする側を見てみると排出口以外にも隙間があるのが分かると思います。
3cm前後のベタなどはこの隙間から、脱走する場合も多いです。
実際に飼育して脱走しやすい生き物をまとめてみました。
・ヒメツメガエル
・チャイナバタフライプレコ系
・シュリンプ系(ミナミヌマエビなど)
・ドワーフクレイフィッシュ(ザリガニ)
・オトシンクルス
・ラムズホーン
・ベタ(3cm前後)
赤字の生き物は、ほぼ間違いなく脱走します。
脱走しやすい生き物をサテライトで飼う場合は、本水槽に入れる生き物にも気を付けてください。
大型魚を飼育している場合は脱走した生き物を食べてしまいます。
ベタ同士の場合は、喧嘩して相手を傷つけたり、最悪噛み殺してしまう場合もあります。
メーカー非推奨 サテライトの改造
ここからはメーカー非推奨ですが、特殊加工をせずにサテライトを改造できる方法をご紹介します。
ただし、メーカー非推奨の使用方法なのでトラブルが発生しても自己責任でお願い致します。
テトラ (Tetra) ブリラントフィルター
スポンジフィルターとサテライトのL字パイプを直結することができます。
スポンジフィルターと直結することで、1つのエアーでスポンジフィルターの機能とサテライトの機能を合わせて使えるようになります。
ただし、サイズが大きいので水槽によっては設置できなかったり、圧迫感があります。
LSS研究所 本体 Nanoスポンジフィルター LS-15
テトラ (Tetra) ブリラントフィルターが大きい場合は、こちらをがオススメです。
スポンジフィルターとしての機能は落ちますが、スポンジフィルターとサテライトの機能を合わせて使えます。
ジェックス コーナーパワーフィルター1
ジェックスのコーナーパワーフィルター1とサテライトを直結することができます。
直結させることにより、エアーではなく水中ポンプで水を送り出すことが可能なります。
送る水量も格段にアップしますが、強すぎるとサテライトの中が洗濯機状態となってしまい観賞魚の負担になるので気を付けてください。
また、エアポンプのモーター熱で水温も若干アップします(感覚としては1℃ぐらい)。
設置する際に上手く水を吸い込まない場合は、フィルターを縦にすれば水を排出するので、フィルター水に入れたまま設置してください。
※水が勢いよく飛び出しますので、パワーを一番弱くしてから実施してください。
スドーサテライトのメンテナンス(掃除)
容器の掃除は柔らかいスポンジで!
容器はプラスチックなので、スクレーパーや固いブラシを使うと傷ができるので使わないでください。
また、水量が少なく生体のストレスになるので掃除する際は、生体を別の容器に移してから掃除してください。
100円均一など売られている柔らかいスポンジを使って汚れを落とします。
注意としてはメラミンスポンジは絶対に使わないでください。
メラミンスポンジは研磨して汚れを落とすので、プラスチックだと傷をつけてしまいます。
(メラミンスポンジの注意事項にも書いてあると思います)
壁面のコケが酷い場合は、オトシンクルスやフネアマガイを1匹入れるとかなり綺麗にしてくれます。
底の掃除はスポイトで!
本水槽から水と一緒にゴミも吸い込んでしまうため、底にゴミが溜まってきます。
サテライトは思っているよりも底の水の循環は悪いので、定期的にスポイトでゴミを吸い取ってください。
ストレーナー部分は爪楊枝で!
ストレーナー(エアチューブを付けるところ)は、水槽の状況によりますが1ヶ月~6ヵ月ぐらいでゴミが詰まってきます。
ゴミが詰まるとサテライトに水を送り込めなくなるので、詰まる前に掃除をしてください。
エアチューブを付ける先の部分にゴミが溜まることが多いので、爪楊枝でゴミを押し出しながら水で洗いましょう。
グレードアップセットを使っている場合は水で洗えば多少エアー量も回復しますが、消耗品だと思って新しいのに交換してください。
グレードアップセット2は歯ブラシで!
水質にもよりますが早いと1週間~1ヶ月ぐらいでメッシュ部分にゴミが溜まり、通水性が悪くなります。
通水性が悪くなると、水位が上がりグレードアップセット2の上から水が流れ出します。
こうなると、サテライト内にいる生体が脱走しやすくなります。
稚魚の場合は簡単に流されてしまうので、本水槽に親魚などがいる場合はそのまま食べられてしまいます。
定期的に歯ブラシなどのブラシでメッシュ部分についたゴミを掃除してください。
掃除しても詰まりがなかなか取れない場合は、メッシュを交換してください。
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