改良メダカの名称は2種類ある!
少し前まではヒメダカ、白メダカ、黒メダカなどの比較的分かりやすい名称の改良メダカだけでした。
しかし、近年はメダカブームで様々な改良品種が作出され、様々な名前の改良メダカがたくさん出て来ています。
様々な名前の改良メダカが多すぎて、正直なところ名前を把握できている人はほとんどいないのではないでしょうか?
実は改良メダカには2種類の名前が存在します。
メダカの名前には品種名とニックネームがあり、お店で販売している名称は主にニックネームをベースにして、足りない部分を品種名で付け加えたりしているのでややこしい名前になっています。
例えば、楊貴妃メダカは品種名にすると朱赤メダカとなり、幹之メダカの場合は体外光メダカになります。
これにダルマ体系が加わると楊貴妃ダルマメダカ。更にスワロー(ヒレ)が加わると楊貴妃スワローダルマメダカの商品名で販売されたりするわけです。
因みにニックネームは作出者が自由に決めて良いみたいだね。
改良メダカの品種名を確認してみよう!
改良メダカの品種名は日本メダカ協会さんで案を取り決められています。
日々、新しい品種のメダカが作出されるため、品種分類案も必要に応じて改定されています。
ここでは日本メダカ協会さんの品種分類案を元にメダカの品種について説明します。
改良メダカの品種は体色、透明鱗、目の変化、虹色素胞、柄、ヒレ変化、体系の7種類から分類されます。
更に珍種(鉄仮面、獅子頭など)などもいますが、基本的には7種類の項目から順番に、それぞれ特徴に沿った形で品種名が決定されます。
1.体色
茶、黄、白、青、ブラック、黄金、琥珀、朱赤、オレンジ、ピンクの10種から体色を選定します。
クリーム(白)やパープルブルー(青)、シルバー(青)などの形質補足もあります。
因みに魚類の色素胞は黒色素胞、赤色素胞、黄色素胞、白色素胞、虹色素胞の5種に分類されています。
茶/体色
体色が茶色であること。
野生のメダカに一番近い体色になります。
黄/体色
体色が黄色であること。
黒色素胞が欠如したことで、黄色が表現されています。
白/体色
体色が白色であること。
黒色素胞、黄色素胞が欠如し、白色素胞があるため白色が表現されています。
魚類に白色素胞があるのは珍しいそうです。
形質補足として、黄色素胞を含むクリーム(シルキー)があります。
青/体色
体色が青色であること。
黄色素胞が欠如したことで、青味がかって見えます。
メダカには青色素胞はないため、実際は灰色に近い体色になります。
加工した画像で真っ青なメダカと誤認させて販売している人がいますが、青色素胞がないため真っ青なメダカは存在しないので注意が必要です。
マリンブルーと呼ばれるメダカはかなり青っぽく見えますが、全身真っ青なメダカは存在しません。
形質補足として、パールブルー、より黒体色になったパプルブルー、青体色に黄色素胞が分布された緑があります。
ブラック/体色
体色が黒であること。
青体色のパープルブルーより更に黒色素胞が多く、黒色が表現されています。
形質補足としてヒレ黄と呼ばれる、黄色素のあるブラック体色でヒレが黄色(黄金)っぽく見えるのが特徴です。
黄金/体色
体色が黄金であること。
2001年にめだかの館さんから作出された個体です。
黄金色のメダカを類題飼育することで固定化したそうです。
琥珀/体色
体色が琥珀色であること。
2004年にめだかの館さんから作出された個体です。
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朱赤/体色
体色が朱赤色であること。
2004年にめだかの館さんから作出された個体です。
楊貴妃メダカの名前で知られ、メダカブームの火付け役にもなった色彩です。
オレンジ/体色
体色がオレンジ色であること。
2006年に小宮さんが作出され、舞姫メダカの名前で知られています。
ピンク/体色
体色がピンク色であること、朱赤体色のメダカに白色素胞が発達したことでピンク色を表現されています。
2.透明鱗/透明鱗
透明鱗とは体表からエラ蓋部分が透けて赤く見えるかになります。
透明鱗には透明鱗、オーロラ、半透明鱗、非透明鱗があります。
オーロラ、半透明鱗、非透明鱗の分類は難しいので日本メダカ協会さんの品種分類案をご確認ください。
透明鱗
エラ蓋部分が赤く透けて見えること。
オーロラ(半透明鱗)/透明鱗
普通鱗と透明鱗の中間で、透明感がある体色であること。
非透明鱗/透明鱗
3.目の変化
目の大きさや位置、眼球の色で識別します。
アルビノ、スモールアイ、出目、パンダ、目前、ビックアイがあります。
アルビノ/目の変化
目が赤く透けて見えること。
メラニン合成が行われず、目が赤く見える個体です。
形式変化として、微量のメラニン色素をもち角度によって目の色が変わるチェンジカラーや、赤黒い目をしたルビーアイがあります。
スモールアイ/目の変化
黒目の部分が小さく、背地反応(背景色に体色を合わせる)しにくいこと。
黒目の部分が小さいため、視力が弱いです。
出目/目の変化
両目が飛び出していること。
2006年に大野さんが作出されました。
ポップアイなどの病気ではなく、通常状態で目が飛び出ているのが特徴です。
パンダ/目の変化
虹彩が黒く、目全体が黒いこと。
目と腹部の虹色素胞が欠如したため、パンダのように黒く見えるメダカです。
目前/目の変化
目が斜め前を向いていること。
2007年に木下一好さんが作出されました。
正面から見るとメダカと目を合わせることができます。
ビックアイ/目の変化
眼径が特別に大きいこと。
2009年に仁井谷氏さんが作出されました。
普通種に比べて明らかに眼径が大きいです。
4.虹色素胞
ラメ、体外光、体内光、全身体内光、腹膜光があります。
ラメ/虹色素胞
鱗片に光が発現すること。透明鱗性には発現しない。
鱗1枚1枚に光が発現するタイプで、ラメを塗したようにキラキラしているのが特徴です。
形質補足として、ラメの色が1種類の単色と、複数種類が混じった多色があります。
体外光/虹色素胞
背中に青白い光が発現すること。
2007年に菅高志さんが発見した背中に青白い光が見える幹之メダカの名前で知られています。
形質補足として光の色が、白、青、金、緑、多色(二色)の5種があります。
光の位置によって、体の横に光が発現する横光、東部のみに光が発現する頭光があります。
体内光/虹色素胞
体の中に青白い光が発現すること。
2008年に戸松具視さんが作出されました。
体内光は背びれ付近から尻尾に掛けて光を発現しますが、胸ビレ付近まで光を発現する個体はスーパー体内光と呼ばれています。
また、体外光と体内光が同時に発現した、体外光体内光と呼ばれるメダカも存在します。
形式補足として光の色が、青白、緑、オレンジ、多色、青が存在します。
全身体内光/虹色素胞
体内の所々に鮮やかな光があること。透明鱗性であること。
体内のほぼ全域、またはまばらに光が発現するメダカを指します。
全身体内光は、光の色が多色になることが多いです。
腹膜光/虹色素胞
腹膜部に鮮やかな光が発現すること。透明鱗性であること。
体内の腹膜部に光が発現するタイプです。
5.柄
斑(錦)、ブラックリムがあります。
斑(錦)/柄
体の所々に黒斑が発現すること(斑は背地反応するため、白水槽では発現しない)。
体の所々に黒斑(くろぶち)が発現するタイプで、位置や濃さは個体によって様々です。
ブラックリム/柄
鱗を強調するように黒色素胞が発現すること。
鱗を強調するように黒い柄が発現するタイプです。
6.ヒレ変化
セルフィン、菱尾、マルコ、メラー、スワロー、ヒレ長、ロングフィンがあります。
セルフィン(サムライ)/ヒレ変化
背ビレが2枚になること。
ヒカリ体型、ヒカリダルマ体型に発現します。
背ビレが3枚になるWセルフィンや、尻ビレも2枚になる上下セルフィンもいます。
菱尾(新体型)/ヒレ変化
普通種体型、ダルマ体型の尾ビレが菱形になること。
通常、尾ビレが菱形になるのはヒカリ体型のメダカになります。
普通種体型、ダルマ体型が菱形なることは珍しく、固定率も低いです。
マルコ(背ビレ無し)/ヒレ変化
背ビレがないこと。
2011年に小暮武さんが作出されました。
マルコと体外光の組み合わせにより、一筋の光を発現する流星が作出されました。
メラー/ヒレ変化
鰭膜が欠如し、各ヒレが複数枚になること。
2013年に大場幸雄さんが作出されました。
各ヒレが複数枚に分かれているのが特徴です。
スワロー/ヒレ変化
各ヒレが部分的に突出していること。
2012年に對馬義人さんが作出されました。
軟条が部分的に突出しているタイプのことを指します。
ヒレ長/ヒレ変化
ヒレ全体が大きく成長すること。
2015年に松井勝二郎さんが作出されました。
松井ヒレ長という名称でも呼ばれています。
伸長したヒレは裂けてしまうことが多く、ヒレが裂けていない個体が優良とされています。
ロングフィン/ヒレ変化
背ビレと尻ビレの軟条が全体的に伸長していること。
ヒレ長との違いは、ヒレ長はすべてのヒレが伸長していることに対し、ロングフィンは背ビレと尻ビレのみが伸長しています。
7.体系
ヒカリ、ダルマ、ヒカリダルマがあります。
ヒカリ/体系
尾ビレが菱尾になり、背ビレ、尻ビレと同じ形状になること。
上から見たときに光って見えることから、ヒカリ体型と名付けられました。
ヒカリ体型同士の交配であれば99%ヒカリ体型が生まれるとのことです。
形質補足として、体外光とは異なる背中の光が強い強光と、体の横まで光が進行することで体を覆うような帯状の光を発現した銀帯があります。
ダルマ/体系
体調が普通種の半分程度であること。
背骨が部分的に癒着して短くなり、体調が普通種体型の半分程度しかないメダカです。
泳ぎが苦手で水温、水質変化にも敏感なため飼育、産卵が難しいです。
熱帯魚のバルーンモーリーや、バルーンラミレジィなどと同様に一種の奇形にあたるため、交配をしても普通種体型、半ダルマ体型、ダルマ体型が生まれてきます。
形質補足として、普通種、ショート(長い)、ショート(短い)、半ダルマ、ダルマ、ダルマ(上物)の6段階程度に区分されます。
お店では、普通種(普通種~ショート長い)、半ダルマ(ショート短い~半ダルマ)、ダルマ(ダルマ~上物)の3段階で区分されることが多いです。
ヒカリダルマ/体系
ヒカリ体型とダルマ体型の特徴が発現していること。
ヒカリ体型とダルマ体型の両方の特徴を合わせ持つメダカです。
メダカの種類(ニックネーム)を見てみよう!
舞姫(まいひめ)メダカ
ニックネーム:舞姫
品種名:朱赤透明鱗ヒカリメダカ
2006年に小宮さんが作出されメダカです。
楊貴妃の透明鱗、ヒカリ体型に加え、体色にオレンジ色と白色(白飛び)が二色があるのが特徴です。
朱赤の色合いが異なる紅(くれない)、篤姫(あつひめ)があります。
幹之(みゆき)メダカ
金ラメ幹之メダカ/幹之(みゆき)系
螺鈿光(らでんこう)メダカ
螺鈿光スーパーブルーメダカ/螺鈿光(らでんこう)系
百式(ひゃくしき)メダカ
百式幹之ヒカリメダカ/百式(ひゃくしき)系
百式全身体内光メダカ/百式(ひゃくしき)系
マリンブルーメダカ
幹之マリンブルーメダカ/マリンブルー系
オロチメダカ
メダカの画像は『家メダカ』さんからお借りしました
「メダカの種類(ニックネーム)を見てみよう!」にて、千葉県の某所で営業されているメダカ専門店『家メダカ』さんから画像をお借りしております。
良質なメダカがビックリする価格で販売されています!!
店舗の場所などは『家メダカ』さんのブログに掲載されています。
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